営業がうまくいかない理由は目標設定?SMARTの原則で解決!

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売上拡大や営業効率の向上を目指す企業は年々増えています。しかし、どれほど優れた営業を行っていても、「目標設定」が曖昧であれば、期待した成果は得られません。


そこで重要になるのが「SMARTの原則」です。これは、営業活動において明確で達成可能な目標を設定するためのフレームワークで、営業の効果を最大限に引き出す鍵となります。

本記事では、「SMARTの原則」の概要と営業活動への具体的な活用方法について詳しく解説します。

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目次

SMARTの原則とは?

SMARTの原則は、目標設定を効果的に行うためのフレームワークです。

以下の5つの要素の頭文字をとって「SMART」と呼ばれています。

  1. S:Specific(具体的である)
  2. M:Measurable(測定可能である)
  3. A:Achievable(達成可能である)
  4. R:Relevant(関連性がある)
  5. T:Time-bound(期限がある)

営業の現場では、この原則を活用することで、クライアントと共有する営業目標を明確かつ実行可能なものに整えることができ、営業戦略のブレを防ぐことができます。

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SMARTの原則を営業で活かす方法

1. S:Specific(具体的である)

目標は曖昧な表現ではなく、具体的に設定する必要があります。

× 例:売上を上げる
○ 例:今月中に新規顧客を5社獲得する

「売上を伸ばしたい」「リードを増やしたい」といった抽象的な要望がよくあります。しかし、営業活動は戦略と戦術が伴ってこそ成果が出ます。

具体的な目標を設定することで、営業担当者が取るべき行動が明確になり、PDCAサイクルも回しやすくなります。

2. M:Measurable(測定可能である)

数値で成果を測定できる目標にしましょう。

例:アポ獲得数、契約件数、商談化率など

営業活動では定量的なKPI(重要業績評価指標)の設定が欠かせません。たとえば、「月間10件の商談を設定する」といった目標は、営業の進捗管理にも役立ちます。

測定可能な目標を持つことで、途中での方向修正もしやすくなります。

3. A:Achievable(達成可能である)

非現実的な目標はモチベーションの低下につながります。自社のリソースや市場状況を踏まえ、実現可能な範囲で設定しましょう。ビジネスモデルや商品特性、市場ニーズを正しく理解したうえで、実行可能な営業目標を設計することが大切です。

たとえば、初月からいきなり30件の新規契約を求められても、商材や予算規模によっては困難です。現実的な目標設定は、成功体験の積み重ねにもつながります。

4. R:Relevant(関連性がある)

目標は、企業のビジネス戦略や課題解決と直接関係している必要があります。

営業目標は、単なる数字の達成ではなく、「企業の成長に貢献する」ものであるべきです。たとえば、「見込み顧客を増やすこと」が中長期的な売上向上とつながっているなら、それを最優先に据えた目標設計が求められます。

5. T:Time-bound(期限がある)

期限のない目標は、行動を促す力が弱くなってしまいます。

営業活動では、常に「いつまでに、何を達成するか」を意識することが重要です。月単位・週単位で目標を細分化することで、確実に成果を積み上げていくことが可能になります。

SMARTの原則が営業に与えるメリット

■ 成果の「見える化」で社内の信頼性アップ

SMARTな目標設定を行うことで、自社の営業スタッフの活動や成果を定量的に把握しやすくなります。

目標と進捗を社内で共有しやすくなり、マネジメント層や他部署との連携もスムーズに。営業活動の透明性が高まり、社内全体での信頼性と納得感が向上します。

■ チーム全体の方向性を統一

明確な目標を共有することで、営業チーム内のコミュニケーションがスムーズになり、無駄な作業や重複作業も削減できます。

方向性が統一されることで、メンバー全員が同じゴールに向かって動けるようになり、大きな目標にも一体感を持って取り組めるようになります。結果的に、チームの生産性が向上し、企業全体の活性化にもつながるでしょう。

また、目標に対する共通認識ができることで、チームビルディングの観点からも非常に効果的です。

■ 営業活動の効率化

SMARTの原則に従った目標は、優先順位の判断を明確にし、リソースを集中投下すべき領域を見極めやすくなります。

「いつまでに・どの数値を・どの程度伸ばすか」がはっきりしているため、ムダな稼働やボトルネックを早期に発見でき、短期間で高い成果を生み出せる効率的な営業体制を構築可能となります。

また、進捗や成果を定量的に評価できるため、PDCAサイクルを高速で回しやすくなり、継続的なパフォーマンス改善が期待できます。

まとめ:SMARTの原則で営業の成果を最大化しよう

営業の真の価値は、「実行力」だけでなく、「戦略的な目標設計力」にもあります。

そして、その設計を支えるのが「SMARTの原則」です。

  • 具体的(Specific)
  • 測定可能(Measurable)
  • 達成可能(Achievable)
  • 関連性(Relevant)
  • 期限付き(Time-bound)

これらの要素を備えた営業目標を設定することで、営業を通じた売上拡大や顧客開拓の成功確率が大きく向上します。

「なんとなく頑張る営業」からは、もう卒業。SMARTに、スマートに、結果を出していきましょう!

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