「売れない営業マン」の共通点とは?創業30年のプロが見抜く5つの特徴と脱却法

営業職は、企業の売上を支える“要”の仕事です。にもかかわらず、「数字が出ない」「頑張っているのに評価されない」「自分は営業に向いていないのでは…」と悩む人が後を絶ちません。
特に、30代で転職やキャリアの見直しを考え始めた営業経験者ほど、この壁にぶつかりがちです。若い頃は勢いや根性で乗り切れたものの、年齢とともに「結果」がよりシビアに求められるようになるからです。
ですが、はっきり言います。売れない原因は、才能でも性格でもありません。多くの場合、「やり方」と「考え方」がズレているだけです。そして“売れない営業”には、驚くほど共通した失敗パターンがあります。
この記事では、千葉県柏市で30年以上営業現場を見続けてきた立場から、「売れない営業」になってしまう典型例と、今日から修正できる改善ポイントを、本音ベースで解説します。
「営業がつらい」
「地元で腰を据えて働きたい」
「もう一度、ちゃんと評価される営業になりたい」
そんな方にこそ読んでほしい内容です!
「話しすぎる営業」になっていないか?
まず最初に疑ってほしいのが、自分が“話しすぎる営業”になっていないかという点です。
売れない営業ほど、「説明=仕事」だと思い込んでいます。沈黙が怖く、間を埋めるように話し続けてしまう。これは営業現場で本当によく見る光景です。
ありがちな失敗
- 商品説明や自社の話ばかりしてしまう
- 相手が質問する前に答えてしまう
- 商談時間の8割を自分が話している
本人は「一生懸命説明した」と満足していても、相手は「結局、自分の話は聞いてもらえなかった」と感じているケースがほとんどです。
ここだけの話、営業で“饒舌”は武器になりません。むしろマイナスになることすらあります。
改善の本質は「話さない勇気」
売れている営業ほど、驚くほど話しません。代わりにやっているのは、徹底したヒアリングです。
なぜなら、人は「理解してくれた人」からしか買わないからです。商品知識よりも、「この人は自分の状況をちゃんと分かっているか」が判断基準になります。
今日からできる具体策
- 質問7割:説明3割を意識する
- 事前に「想定質問リスト」を用意しておく
- 「つまり〇〇という理解で合っていますか?」と確認しながら深掘りする
最初は沈黙が怖いかもしれませんが、実は沈黙こそが相手に考えさせ、本音を引き出す“間”になります。
営業はプレゼン大会ではありません。相手の悩みを言語化してあげる仕事だと考えてみてください。
「商品の特徴」ばかりを語っていないか?
次に多いのが、「機能説明で終わる営業」です。これも売れない営業の典型です。
ありがちな失敗
- 「この商品は〇〇機能があって…」とスペックを並べる
- 他社比較を数字だけで説明する
- 相手の課題と話が噛み合っていない
正直に言います。機能の話だけで刺さる顧客は、ほぼいません。
顧客の頭の中にあるのは、いつもこの一言です。
「で、それは自分にとって何が良いの?」
たとえば「処理速度が20%向上します」と言われても、多くの人はピンと来ません。しかし「残業が月5時間減ります」と言われた瞬間、急に現実味を帯びます。
改善のポイントは“翻訳力”
売れる営業がやっているのは、特徴を「顧客の未来」に翻訳することです。
機能 → 利点 → 顧客の得られる価値。
この順番で話すだけで、反応は驚くほど変わります。
具体的な言い換え例
- 「〇〇機能があります」
→「その結果、作業時間が約20%短縮されます」 - 「業界シェアNo.1です」
→「多くの企業が“失敗したくない場面”で選んでいます」
商品を売ろうとしなくて構いません。
“使った後の世界”を一緒に想像してあげることが、営業の役割です。
ここまでで、「話しすぎ」「機能説明止まり」という、売れない営業の大きな2つの落とし穴を見てきました。
ですが、実は多くの営業が最後の最後でチャンスを逃しています。次は、その致命的なポイントについて解説します。
クロージングが曖昧すぎる営業は、最後に負ける
ここまでしっかりヒアリングし、相手の課題にも寄り添えたのに、最後の一言が弱くて失注する。これは本当によくある話です。
売れない営業ほど、「嫌われたくない」「押し売りだと思われたくない」という気持ちが先に立ち、クロージングを避けてしまいます。
ありがちな失敗
- 「では一度、ご検討ください」で終わる
- 相手の意思を確認せずに商談を終える
- 次のアクションを決めないまま別れる
はっきり言います。これは“優しさ”ではなく、ただの職務放棄です。
営業の仕事は「説明」ではありません。相手が決断できる状態を作ることです。決めきれずに持ち帰らせるのは、相手にとっても不親切な場合が多いのです。
改善の考え方:決断を助けるのが営業
顧客は常に忙しく、判断を後回しにしがちです。だからこそ営業が「今、どうするか」を整理してあげる必要があります。
強引に迫る必要はありません。確認するだけでいいのです。
使えるクロージング例
- 「率直に伺いますが、ここまでで前向きな印象はお持ちでしょうか?」
- 「もし進めるとしたら、〇月スタートが現実的ですね」
- 「次の一歩として、まず〇〇から進めましょうか?」
売れる営業は“決断の瞬間”から逃げません。
ビジネスで使われる「クロージング」とは?意味や基本の流れ、成功のコツを解説 | Domani
もし今回の内容で、「最後の一言が弱くて決めきれない」「押し売りに見られるのが怖くて、いつも“ご検討ください”で終わってしまう」と感じたなら、次はクロージングを“感覚”ではなく“型”で作るのが最短ルートです。

フォローアップが雑な営業は、信頼を失う
ありがちな失敗
- お礼連絡が翌日以降になる
- テンプレ文面だけのメールを送る
- 資料を送って終わり、その後放置
顧客は商談内容以上に、「この人はちゃんと自分を見てくれているか」をフォローで判断しています。
ここだけの話、条件が横並びなら、最後に選ばれるのは“対応が丁寧な人”です。
改善ポイント:スピードと個別性
フォローアップで重要なのは、以下の2点だけです。
- とにかく早いこと(理想は当日中)
- 相手の話題に触れていること
「本日はありがとうございました」だけでは弱いです。「〇〇の件、ご状況を伺えて参考になりました」と一言添えるだけで、印象はまったく変わります。
営業は、商談外の所作で差がつく仕事です。
フォローアップとは?具体的なやり方、タイミング、ポイントを解説 – 【中途採用ノウハウ】 | リクルートエージェント
営業活動に「振り返り」がないのは致命的
最後に、最も根深い問題です。それは、営業活動を振り返っていないこと。
「今日も忙しかった」
「とりあえず件数はこなした」
これで一日を終えていませんか?
ありがちな失敗
- 同じトーク、同じ流れを繰り返す
- 失注理由を曖昧にしたままにする
- 数字の良し悪しだけで一喜一憂する
断言します。これでは一生、営業は上達しません。
売れている営業は、センスではなく再現性で勝っています。その裏側にあるのが、地味な振り返りです。
改善策:PDCAを“小さく”回す
難しい分析は不要です。まずは、商談後に3分でいいので振り返ってください。
- 相手が一番反応した話は何か
- 詰まった質問はどこか
- 次回までに何を準備するか
これをメモに残すだけで、営業の精度は確実に上がります。売れる営業は、必ず自分を客観視しています。
「PDCAとは?OODAとの違いや効果的にPDCAを回すポイント」コラム|三菱電機デジタルイノベーション
「同じ営業を続けているのに、なぜか結果だけが伸びない」「失注しても原因がよく分からず、気合で次に行ってしまう」もし心当たりがあるなら、問題はスキル不足ではなく営業活動にPDCAが回っていないことかもしれません。

まとめ|「売れない営業」は変われる
成果が出ないと、自分を責めてしまいがちです。しかし、多くの場合、問題は能力ではなくやり方です。
今回紹介したポイントを整理します。
- 話しすぎず、聞くことに徹する
- 機能ではなく、相手の得を語る
- クロージングから逃げない
- フォローを雑にしない
- 必ず振り返り、改善する
営業は才能勝負ではありません。改善できる人が、最後に勝つ仕事です。
もし今、「営業がしんどい」「このまま続けていいのか」と感じているなら、環境を変えるのも一つの選択です。
「今の環境では限界かも…」と感じている方へ。
柏で30年、未経験者をプロに育ててきた環境があります。
まずは話を聞くだけでもOK。お気軽にご連絡ください。
売れない営業に関するよくある質問
- 営業経験が長いのに成果が出ません。向いていないのでしょうか?
-
向き不向きよりも「やり方が固定化している」ケースが大半です。振り返りと修正を入れるだけで、数字が戻る人は多くいます。
- 押し売りにならないクロージングのコツはありますか?
-
決断を迫るのではなく、意向を確認する姿勢が大切です。「率直にどう感じましたか?」と聞くだけでも十分です。
- 営業がつらくなった時、どう乗り越えればいいですか?
-
一人で抱え込まず、環境や教育体制を見直すことも重要です。数字だけで評価されない職場を選ぶのも立派な戦略です。