テストクロージングとは?|営業での意味と目的をやさしく解説【用語集】

テストクロージングとは、商談の途中で顧客の購入意欲や関心度を確認するための「小さな合意形成」を指します。
最終クロージングの前段階として、顧客の温度感を把握し、提案の方向性を調整する目的で使われます。

【特徴と仕組み】

テストクロージングは、「このプランが一番合いそうですか?」「ここまでのご説明で不安な点はありますか?」など、相手の反応を丁寧に引き出す質問が中心となります。
対面営業や業務委託スタッフの現場では、商談がどこまで進んでいるかを早い段階で把握でき、無理のないクロージングへつなげるための重要なステップです。

【活用される主な場面】

  • 法人・個人向けの営業商談
  • 訪問営業・PRスタッフのトーク進行
  • 個人事業主・フリーランスの契約説明
  • サービス・商品提案の「途中確認」が必要な場面

【注意点】

テストクロージングは、顧客を急かす手法ではありません。
過度に「契約を迫っている」と感じさせると信頼を損なうため、あくまで顧客の理解度や不安を把握する目的で自然に行うことが重要です。
反応が弱い場合は、提案内容の整理や情報提供に戻る柔軟さも求められます。

対面営業の現場ではテストクロージングをどう使うか

対面営業では、テストクロージングは「最後にまとめて聞くもの」ではなく、「商談のあらゆる場面に小刻みに挟むもの」と捉えると機能しやすくなります。たとえば訪問営業であれば、商品の説明に入る前に「今日は10分ほどお時間をいただいてもよろしいですか?」と時間の合意を取ることも立派なテストクロージングです。小さな合意を積み重ねることで、顧客は心理的に“ここまでは話を聞こう”と受け入れやすくなります。

実務上は、「説明したら必ず1つ質問を返す」というリズムを意識すると、テストクロージングが習慣化しやすくなります。「ここまでの内容で特に気になるところはどこですか?」「AとBなら、今のお話だとどちらが近そうでしょうか?」など、選択肢を狭めながら合意ポイントを探るイメージです。このとき大事なのは、“答えにくい質問”を投げないこと。30年の現場でも、優秀な営業ほど「相手が答えやすい聞き方」を徹底しています。

教科書通りにいかない泥臭いテストクロージングの現実

教科書にはテストクロージングの例文がたくさん載っていますが、現場ではそのまま使える場面は意外と多くありません。顧客の性格や雰囲気に合っていない質問を投げると、「営業っぽい聞き方だな」と一気に距離が開いてしまうこともあります。30年見てきて感じるのは、テストクロージングの“言葉そのもの”よりも、「今このタイミングで聞くべきかどうか」を判断する感覚のほうがはるかに重要だということです。

また、テストクロージングを多用しすぎると、顧客は「この人はずっと様子をうかがっていて、本音を言ってくれないのでは」と感じてしまうこともあります。確認ばかりを重ねていると、かえって頼りなく見えることもあるのです。泥臭い現実として、テストクロージングは“やればやるほど良い”ものではありません。「ここはきちんと聞く」「ここはあえて聞かずに様子を見る」とメリハリをつけられる営業だけが、この技術を武器として使いこなせます。

テストクロージングに関するよくある質問

テストクロージングとは何をするプロセスですか?

商談途中で顧客の関心度や購入意欲を確認するための「小さな合意形成」を行うプロセスです。最終クロージングに進む前に、顧客の温度感を把握する目的で使われます。

どのような場面でテストクロージングは役立ちますか?

法人営業・個人営業、訪問営業、業務委託スタッフのトーク進行、個人事業主の契約説明など、商談の途中で相手の反応を確認したい場面で役立ちます。

テストクロージングの注意点はありますか?

顧客を急かす行為ではなく、理解度や不安を確認するために自然に行うことが重要です。強引に進めると不信感につながるため、反応に応じて提案内容の整理に戻る柔軟さが必要です。


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ウエルス 編集チーム
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